2016年4月21日木曜日

気になる漫画「ダンジョン飯」



引っ越しに伴い、ネット環境が一時なくなってしまいました。
つーわけで、現在記事執筆のため漫画喫茶に来ています。
一昔に比べてずいぶん安くなったもんですね。

といっても毎度毎度のネタ不足。
されどここは漫画喫茶。
普段あまり漫画開拓をしてこないaokiですが、気になるタイトルを読む機会もあったので、感想などをちょろりと。



 ダンジョン飯




エンターブレイン出版の異色ファンタジー。
「この素晴らしき世界に祝福を」「灰と幻想のグリムガル」など、ここ最近異世界ファンタジーモノが再度人気を誇るようになってきた印象があるが、本作もそうした剣と魔法の異世界を舞台に、主人公たちの奮闘が描かれる。


コンセプト:魔物の調理漫画

以前からタイトルは見かけたことはあったが、その際にaokiが感じたのは、干し肉や薬草、ポーションなどのファンタジー的なアイテムをフィーチャリングしたダンジョン攻略ものなのかというものだった。――ある意味全然違った。
本作は、最下層でドラゴンに挑戦した主人公たちパーティが、仲間の決死の魔法で地上まで転送されるところからスタートする。
所持金ゼロ、装備最小限。
残された仲間を救出するため、パーティはダンジョンに蔓延る魔の生態系の中で、自給自足をしながら攻略を目指すこととなる。
目指すはドラゴンのステーキ。
目的が微妙に間違いつつあるダンジョン攻略の中で、現実では再現ほぼ不可能の食材と、それでいて小奇麗にまとまった魔物レシピが展開されるという筋書きである。



世界観とキャラクター

定義付けは難しいが、世界観は往年の異世界ファンタジー作品と基本は乖離していないと言っていい。
剣と魔法、ダンジョンとトラップ、中世的な時代考察を備えてはいるが、丼ものやタルトなどの近代的調理と食文化があることや、死んでも回復魔法があればなんとかなってしまうという観念が浸透している世界なので、手に汗握るモンスターバトルはさほど重視されていない印象を受ける。
多彩な料理に慣れ親しんでいるが、それゆえに魔物=ゲテモノを食すという文化はほとんどなく、それらを食べてダンジョンを進むという主人公の発想は作中でも奇人の発想に分類される。

主人公・・・・強く正義感溢れるヒーロー気質の騎士。魔物の生態に非常に精通しているが、要は重度の魔物フェチ。好きすぎて「味も知りたくなった」という本作の流れを作った張本人。

ヒロイン・・・・エルフの魔法使い。仲間の身を案じ攻略に突き進むものの、グロテスクなダンジョンでの食糧探しに、女性的視点で軽くやばい魔物と主人公に生のリアクションを見せてくれる。
女性ではあるが基本的に見た目と味のギャップに悶々とする食べる専門。

罠担当・・・・ハーフフットの少年。罠や鍵の解除などに精通し、ダンジョン攻略の参謀。スマートな仕事に定評があるもの、今回の旅路ではトラップのギミックを食糧調達や調理に応用されるなど、いらん技能がどんどん増えていく。

ダンジョン飯マイスター・・・・途中で仲間になるドワーフ。ダンジョンで10年食ってきたというダンジョン飯の達人もとい変人。油の適温を指で判別するなど無駄に頑丈。入手した食材を長年の経験から解説、調理していく。



感想

攻略にもダンジョン飯にもそれぞれのパーティの役割が明確で、異世界ファンタジーの皮をかぶったグルメ漫画でありながら、乾燥スライムは高級食材など、独自の考察に基づいたモンスター解説本としても楽しめる。
ある意味で傾向が分散しており、いわゆるファンタジーマニアには物足りないかもしれないが、ごった煮というよりは歯ごたえのある具材がごろごろと入っている鍋料理のような作品であり、不思議な調和がおもしろい。
前述の通り、死という概念がゆるい世界観なので、緊張の続かないおとぼけな珍道中がなんともまったりとしていて、肩ひじ張らずに楽しむことができた。
下層に行くほど強力なモンスターが出るという設定からも、今後が楽しみな作品である。



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