2015年12月24日木曜日

aokiのHuluライフその4:映画「大魔神」

 どうも、好きな大河ドラマは龍馬伝の男、aokiです。

月額定額ということで登録したhuluですが、もったいない事に最近はあまり観られてなかったりします。
これまで使って来た印象とすると、コンテンツに偏りがあるというか、これあったら嬉しいなというのがラインナップにはあるのですが、これ観たい!というドンピシャな作品を探そうとすると見つからないのがhuluという印象です。
海外ドラマと特撮には強いんですけどもね。映画好きというよりはファミリー向けのサービスなんでしょうか。

というわけで、今回はそんなhuluだからこそ観れたコアな作品を紹介したいと思います。




  「大魔神」 1966年大映製作


東宝の誇る特撮がゴジラであれば、こちら大映の誇る特撮にはガメラが挙げられる。
しかしながら、こちらの「大魔神」も、今日までコアなファンを増やし続けている特撮シリーズとして一定の地位を築いている。
特撮好きを標榜するaoki自身も存在自体は知っていたが、古めかしいモチーフとモンスター然していない大魔神のビジュアルに惹かれず、今日まで観ずに至っていた作品である。

huluで存在を確認したとき、そこまでの長さではない作品なので他の作品の合間にダラダラ観ていたが、思いのほか面白かったのでレビューを綴って行こうと思う。
ネタバレにはならない程度を意識するつもりだが、むしろネタバレした方が「どういう風に撮影したのだろう」と実際に観たくなるのが特撮作品の面白いところだったりもする。



あらすじ(Amazonより引用)

戦国の頃、丹波・花房領での祭の夜、家老の大館左馬之助とその一味は謀反を起こす。
両親を討たれた幼い忠文と小笹は、巫女の信夫とともに狼谷の洞窟にひそんで成長する。
この山には魔神を封じた巨大な武神像がまつられており、領内に災いある時は防いでくれるという伝説があった。
左馬之助ら悪の勢力が栄える一方、領民たちは困窮をきわめていた。
その時、少女・小笹の祈りに応えて武神像に魔神が乗り移り、大魔神が誕生!
大魔神は城下へ暴れ込み、すさまじい復讐をはじめる。



感想

あらすじを観て分かる通り、特撮というよりも時代劇である。
時代考証もきちんと取れた戦国作品でありながら、その中に伝説の魔人を登場させるという大胆な構図は、これまでの特撮作品にはなかったテイストだ。
一時間半にも満たない上映時間のなかで、一時間経っても本格的に大魔神が動き回らないという点が、世の特撮ファンが本作を駄作か傑作かを決定づける大きな要因であろう。 とはいえ、aoki自身は見終わっても不思議な魅力に取り憑かれてしまった。
それほどまでに、この一時間の間の時代劇が活きている。
両親の敵である左馬之助の民への圧政と、情けのない悪役っぷり。そしてそれに立ち向う登場人物の構図が分かりやすく、最後のカタルシスに直結している。
大魔神の15尺(4.5メートル)という大きさも絶妙で、人々から見上げられる構図といい、刀や槍をものともしない、リアリティある恐怖をこれでもかと演出している。


ひとたび目覚めれば、迫力ある武人の表情は全く変わらず、残酷なまでに淡々と悪を蹴散らしていく。
実際にスーツの顔面はマスクで覆われているものの、目だけは元プロ野球選手である俳優・橋本力の鋭い眼光が生き生きと画面を睨み、石像モチーフでありながら、生々しい武人の猛りをトラウマのように印象づけていた。
粉塵舞う撮影現場の中、カメラが回れば一度として瞬きをしなかったというプロ根性に敬服したい。一度でもすればとたんにこの恐ろしい迫力は霧散してしまった事だろう。

あらゆる意味で子供向きとは言えない作品ではあるが、だからこそ大人が楽しめる繊細なドラマの特撮作品となっている。
なお、本作は3部作シリーズの第1作であるが、続編は本記事執筆時点でhuluでは未公開となっている。
この迫力が続編でも観られるのであれば、思わずTSUTAYAに赴きたくなる、そんな全く新しいジャンルの特撮作品として楽しむ事ができた。

興味のある方は、是非観てもらいたい。



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